都電有楽町線

大学生が徒然なるままにつらつらと。

友達捜索大作戦

 

 

私のお友達が今年に入ってから一度も学校に来ていない。なんということだ。彼女のいない学校はサンタのいないクリスマスだった。

 

 

今日のモロイの時間を使って、考えうる可能性をできる限り書き出してみた。

1 人知れず浪人大作戦

2 病気/入院

3 事件に巻き込まれた

4 事故にあった

5 北海道に旅行に行ったら帰れなくなった

6 ちょっと行きたくなかった

7 YouTuberデビュー

8 忌引き                                  …etc

 

モロイの出すなぞなぞなんかに答えている時間はなかった。私たちは長い週末を迎える前に少しでも答えに近づきたかった。時間は90分しかない。

 

 

しかしながら、答えらしい答えを見つけることはできなかった。何にしても、誰かにとってただ事でないのは明らかだった。

なんせ今週はdeadweekだったのだ。様々な授業で最後のdeadlineを迎えていた。たとえ40度の熱が出ようともインフルエンザでない限りは来なければならない状況であった。

つまり、彼女は出席停止相当の病気か忌引きであるか、そうでなければ、もう学校に来ることはないのだろうと思う。

 

 

彼女のいない学校はセミの鳴かない夏休みだ。困った。

 

 

彼女はロッカーの鍵を返却しなければならなかったし、スキー合宿の栞を受け取らなければならなかった。私は彼女におばけ屋敷の歌を教えてあげる予定だったし、ちゃんとゆべしも持って行った。タスクは山積みだった。

 

 

 

 

私たちは安否確認しかできていなかった。

FOOOOOOOOOO!とvery good!!の2つのスタンプではそれ以上のことはわからなかった。

 

思えば知らないことだらけだった。私は彼女の出身高校さえ知らないし、電話番号も、もちろん何を考えていたかなんて検討もつかない。

知っているのは最寄駅と、少し前に白いナイキの靴を買ったこと、クロスバイクが好きなことくらいだった。

 

タフだなと思う。色んなものを自分の中に閉じ込めることのできる人は強いと思っている。

同時に、いつかどうしようもなくなってしまうのではないかと心配になる。けれどその気持ちを伝える術を持ち合わせてはいない上に、それを受け止める術も持ち合わせていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

またいつもの日常が戻ってくることを願おう。

きっと寝正月のせいで朝起きられないのと、正月に餅を食べ過ぎて信じられないくらい太ってしまったに違いない。

きっと、正月のダブルパンチのせいなのだ。全部。