2018年9月11日
ひとつ、言ってもいいだろうか。
今日、私は19歳になったんだぜ!!!!!!!!
よくわからないが、誕生日を迎えると言うのは最高だ。
19である。紛うことなきティーンエイジャーである。これほど素晴らしいことが他にあるものか。
素晴らしい一日を素晴らしく終わらせるため、スターバックスに来た。
にこやかに注文する。“ ホットのココアのトールサイズでホイップ増量で ”
完璧なスマイルの店員は素晴らしさの追い討ちをかける。“ 無料でチョコソースをおかけできますがいかがなさいますか?”
私ははっきりとした笑みで答える。“ お願いします!”
最高だ。はっきりと言おう。最高だ。
“ チョコソース多めにかけますか?”
わかっているじゃないか。誕生日の女子がそんなの断るはずがない。
かくして私は今スターバックス神楽坂店で横断歩道を渡る人々を高いところから眺めながらとんでもないココアを飲んでいる。幸せだ。
この日、私に関わってくれた全ての人に感謝を捧げよう。アモーレ。
帰ったらデスクライトを注文しよう。黄色の “ はい!デスクライトですどうも!!” と言わんばかりのIKEA製。
ついでにでっかいクマも頼もう。自分へのご褒美だ。誕生日プレゼントだ。素晴らしい一年のための出費は惜しんではならない。
あとは電球だ。いかにもデスクライトをでたらめデスクライトにしてはならない。私にはそれを阻止する手段があるし、すなわち阻止する使命があると言うことと同義だ。どうにかできることはどうにかしなくてはならない。
幸せは自分で掴みとるのである。他人からもらった幸せは結局のところ他人の幸せに他ならない。“ あの子幸せそうじゃん?あの幸せ、俺のおかげだから ” なんてそんなこと言わせてたまるか。私の幸せである。自分でなんとかする。
自分の将来について考えてみた。
だいたい決まった。今のところの人生プランは夢だらけだ。間違いない。
三月一日にしたあの決断は、私の人生に大きな柱を立てたのだ。文理選択だとか、学部選択だとか、そう言うのを飛び越えて、“ ほら人生こういうもんだから!こうしよ!!” みたいな感じで、あの時あったのは冷静な判断だとか将来の見通しではなく卒業するというどうしようもない高揚感だけで、簡単に言うとダーツを投げたようなものだった。
功を奏した。直感とか偶然というのはあながち悪くない。あるいは私の前世での行いがものすごく良かったか。
工事用のクレーンが赤く点滅する。
周りに人がいないのを確認したカップルがキスをする。私がいる。慎め。
白いタクシーと黒いタクシーが並ぶ。黒いのが若干はみ出ている。
信号の赤と青。はためく旗。
列をなすサラリーマンたち。揃いも揃って白い長袖に黒いズボン、ノーネクタイ。
外国人は相も変わらず美人ぞろいで、グローバル化万歳と唱える。
天気はきっと微妙だ。でも星の見えない大都会では晴れと曇りは同値だ。我らは自ら光り出している。
秋なのに夏休みで、そんな幻想も来週から始まる秋学期によってぶち壊されるであろう。
秋だ。
やらなければならないことがある。
やってくる。