都電有楽町線

大学生が徒然なるままにつらつらと。

月曜日の話

 

 

課題をしている。

 

 

 

三週間前に出題された[芦沢邸の軸組模型製作]という課題。

着手したのは、日曜日の朝8時半。

数分前、屋根を除く部分が完成した。

 

 

 

隠さずに言おう。

私は模型作りが嫌いだ。やりたくない。

 

 

 

いや、違うんだ。

twitterとかによくいる文句ばかり垂れているような人になりたくはないんだ。

「じゃあ辞めればいいじゃん!!!」みたいな愚痴をこぼしたいわけではない。

 

ただ一点、私が今水曜日の提出に向けて背水の陣を固めているところだということをおさえていただきたい。

 

 

 

 

 

 

土曜日、私はA子ちゃんが彼氏に振る舞うケーキを作るのを手伝うことになっている。なぜなら課題がひと段落して超絶ハッピーな状態(のはず)だからだ。

彼氏に手作りケーキなんて可愛いじゃないか。手伝ってあげますとも、そんな具合だった。

 

 

 

今日の昼、LINEが来た。

《まだ何作るか決めてなくて、やっぱり好みとか聞いたほうがいいかな?》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聞け。

聞いてくれ。

世の中甘いのが苦手な男性なんて山ほどいるんだ。聞いてこい!!!!!!!

 

 

手伝うと言った。喜んで手伝おうと思った。

でもそれはあくまで  課 題 の 提 出 後  の話だ。

今私は課題をしている。模型のことで頭がいっぱいだ。

明日の持久走どうしようどころの話ではない。(もっとも本来こんな日記を書きなぐっている場合でもない)

模型を作らなければならないのだ。これは使命だ。

トトロにとっての「どんぐりをあっという間に成長させる」というタスクと、私にとっての「模型を作る」というタスクの重みはもはや同値だ。

 

 

 

初めて出来た彼氏。それを想う彼女。

尊い

この世を救うのはそういうものだ。

でも

それは私を救えない。

 

猫の手も借りたい。

猫の手でいい。孫の手でもこの際かまわない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ケーキ作ろうと思って》

《オーブン貸してほしいなって》

 

 

 

 

 

 

 

ああ、あなや

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今私はタスクを実行しているんです。

自分で溜め込んだ課題を自らの手で消費しようと必死なんです。

 

遠慮がちにでも確実に、そのワードは私のどこかにぶっ刺さったということに気づいているでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冷静になろう。

課題が切羽詰まっているのは100%私が悪い。

しかしながら終わりは見えており、この背水の陣作戦は成功しそうである。なるべくしてなった状況といえよう。

でもこの切羽詰まっている状況は私が生み出したものであって安倍政権も新宿区長選も関係していない。よって他の人にとってみればそんなの知ったこっちゃないといえばそうである。

でもA子ちゃんは私が今危機的状況にあることを知っており、かつ我が家のオーブンを使用するというお願いをしている側である。もう少し、こう、配慮があってもいいのではなかろうか。そして私がこうやって愚痴を漏らすこと自体別に悪いことではないだろう。ストレスは溜めないことが一番だ。

いやしかし.......…..................................

 

 

 

誰も悪くないのだ。

最近あらゆることに対して思う。

 

電車の中で下品なくしゃみをした人。

それを聞いて不快に思った人。

 

どちらも悪くない。

くしゃみをしてしまったのは仕方ない。そういう人なのだ。

それを聞いたらそりゃ不快になる。当たり前だ。

 

 

 

誰も悪くない。仕方のないことだ。

世の中そんなもので溢れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よし、屋根作ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言って日記を閉じた後、私が屋根づくりに着手したのは翌日の朝5:30であった。

 

しかしながら本日の9:00、完成された模型が私の製図台の上で輝いていたことは言うまでもない。